いじめとお礼奉公に耐えた看護師の体験談

30代女性のケース

【職歴】
脳神経外科３年
ＩＣＵ２年
循環器クリニック３年

３０代後半の現在主婦です。
既婚で小学生の子どもが３人います。
国家試験合格後、総合病院に勤めました。３年働いたのですがトラブル続きで転職し、転職後に結婚、出産で離職して３年前に復職して現在に至ります。

専門学校時代からのいじめっ子が就職後も・・・

私の通っていた看護学校は最初の勤務先でもある総合病院の付属学校で、同じクラスの生徒のほぼ全員は就職します。
学校ではいじめが横行し、派閥もあり、とんでもない学校でした。

就職の際にいろいろな科に少人数ずつ配属されますが、私の場合は一番大嫌いないじめっ子と同じ職場になってしまいました。
その子は外面がとてもよく、取り入ることがプロ級で師長、主任、医師、事務などありとあらゆる人に取り入り私の悪口を吹き込みました。
悪口の内容は男にだらしがないとか、備品を持ち帰ったとか根も葉もないことです。
そのため１か月もたたないうちに私は病棟中の人から白い目で見られ、
カンファレンスや申し送りでは仲間外れにされたり、私だけ情報が回ってこなかったり散々な目にあいました。
プリセプターさんにも無視されて、指導は皆無で、先輩に怒られっぱなしでしたし、医師にも何度怒鳴られたかわかりません。
数か月たち、何となく仕事を覚え始めると、毎日のようにダメ出しの嵐で、シリンジの持ち方や、ルートの扱い方、
患者様との接し方、しゃべり方、笑い方、髪型に至るまですべてにおいて否定されるようになりました。

新人で気の小さかった私は言い返すことも、聞き返すこともできずにひたすら耐えることしかできませんでした。
そんな中、看護助手のおばちゃんだけは普通に接してくれたので何とかやって来れました。
しかし、３年目になるとその日のリーダーや、夜勤のリーダーを任されるようになり、
他の看護師が私とは一緒にやりたくないと露骨に言うようになりました。
シフトが決まるたびに師長に詰め寄る同僚たちを見て私の居場所はないと真剣に悩むようになりました。

ある日、美容院へ行くと、十円はげができていると指摘されました。
ショックでした。我慢してまで働き続ける必要があるのかと真剣に考え、転職先を探し始めました。
そうこうしている間に、胃の調子が悪くなり、体重が減り始め、笑うことが減ってしまいました。

頼れるのは助手のおばちゃんだけ

入職当初から普通に接してくれた看護助手のおばちゃんに今までのことをすべて話し、十円はげのこと、体調が悪くなっていることを相談しました。
すると、師長に話してくれ、看護部長、病棟の師長、主任、看護助手のおばちゃんと私で話し合える場を作ってくれました。
話し合いでは、入職当時に吹き込まれた嘘のうわさや、いじめられていること、カンファレンスや申し送りにも参加させてもらえないことなどすべて話したのですが、
できない私が悪いという結論に至り、何の改善も得られないどころか、この話し合いをきっかけにますますいじめがひどくなってしまいました。

お礼奉公が終ってからの転職

もう無理だと思い満３年の禊が終わったら転職することを決めました。
転職先は別の総合病院で、系列が全く違ううえに、知り合いが看護部勤務だったので事情を話しすぐに決まりました。
配属先は和気あいあいと仕事ができ、脳神経外科のスキルを生かせる部署を希望しました。
人工呼吸器の扱いや、オペ後管理は得意だったのでICUへ行くことになりました。
転職してICU勤務となり、全く知らない人たちとの仕事は何もかもが新鮮で楽しいことだらけでした。
きちんと指導してくださるし、注意もしてくれます。人間扱いをしてくれるのです。
当たり前のことなのですが、私にとってはうれしすぎました。

　　

あの時転職してよかった！

その後結婚、出産で退職し、約１０年ぶりに看護師に復帰しました。
キッカケは、透析看護師として働く方のインタビュー記事です。

就職先を探す際に、気になったクリニックを受診して雰囲気など見学しに行きました。
その甲斐あって、今の職場にたどり着くことができました感じです。
循環器内科のクリニックなので、難しい検査や処置などありませんが毎日楽しく働いています。

さて、女の職場は最悪です。いじめの巣窟です。
その代表が病院ですよね。
少しの我慢は必要ですが、人格を否定されるほどのひどい仕打ちに合っているのなら転職した方がいいと思います。
世の中には看護師の資格で働ける職場は山のようにあります。
自分が壊れてしまう前に、自分からそんな職場は捨ててやりましょう。
自分に合った職場を探して長く務めたほうが素敵な人生になります。

職場探しに、紹介予定派遣を使うのも手かもしれません。
とりあえず派遣で入ってみて、よければそのまま就職すればいいんです。
やり方はいろいろあります。
まずは自分がどうしたいのか、自問自答してみてください。

そのキッカケに「透析看護師として働く方のインタビュー記事」を見てみるのをオススメします。